地獄の出口を求めて

おじさんの地獄生活の記録。某国立大で博士号を目指して研究に従事。しかしギャンブルにハマり多重債務者になり借金を背負っての地獄の日々。地獄からの脱出のために日々思ったことやったことをここに綴りたい。

最近の学び

 最近、YouTubeを見ていたら偶然大愚和尚というお坊さんのチャンネルを発見した。チャンネルの内容は大愚和尚が毎回送られてくる悩みメールに対して仏教の教えを交えて回答していくというものだ。自分は無宗教だし仏教の教えに浸かるつもりはないけど、この大愚和尚はそこまで仏教の教えを吹き込んで来ようとはせず、どちらかというと自身の豊富な経験から悩みに対する回答をしている感じだ。あまり宗教っぽくないから動画をいくつか見て見たけど自分が思っていた以上に貴重な学びがあった。何個もある動画の中には金に関するものや人間関係に関するものやいろいろとあった。そして、依存に関して話している動画もあった。これはギャンブルに限らずいろんな依存に関してお話をされていた動画だったけど驚く話をしていた。聞いて正直驚いたとともにそういう考え方もあるのかと思った。和尚曰く、依存がもたらす強力な衝動に抗えば抗うほど、その衝動は強くなりより強く引きつけられる。そして折れる。だから衝動はそこにあるものと認め腫れ物のようにそっとしておくのが良いというような事を話されていた気がする。自分の今までの経験から考えてみると、確かにそれは正しいかもと思った。ギャンブラーズアノニマスのホームページにも似たようなことが書いてあったような気がする。自分の力で変えられないものはそうと認め変えられるものから変えて行こうというような内容だったかな。これは実践に移す価値があると思った。依存の衝動に襲われる度にそれに必死に抵抗していたけど抵抗することを一回やめてみよう。そしてその衝動はそこにあるものであって自分の力では消せるものではないと認めた上で、自分の力で変化させることが可能な生活の他のいろいろな要素から変えてみようと思った。これで依存から脱却できたら大成功だ。


 今日は研究室でスペインから留学している学生とだいぶ長く話した。彼は自分より10歳も年下で性格も自分とは真逆で陽気な奴だけど、ここにも思っていなかった学びがあった。彼とは以前からいろんな話をする仲で彼の性格の明るさと自分の性格の暗さに関して議論したことがある。今日はその続きみたいなもので“なんでお前はそんなにポジティブなのだ。”、“なんでお前はそんなにネガティブなのだ。”の応酬から始まった。ふざけながら面白おかしく話している中で彼の話の中に思わずなるほどと思ってしまうような学びがあった。彼曰く、自分から幸せとか楽しみを探そうとしなければそれは性格だって暗くなるし鬱も回復しない。そうかもと思った。自分は今とんでもない逆境に置かれている。もう苦しくて仕方がない。だからそんな状況の中で幸せを探そうとか楽しみを探そうとか、そんな考えは一度たりとも頭をよぎったことがなかった。でも考えてみれば人間って毎日小さくてもいいから楽しみや幸せがなければ前進する力は発揮できない。だからこんな闇のどん底だけど小さくてもいいから毎日少しだけ楽しいなとか幸せだなと思えるようなことを作ったり探してみようと思った。難しいことかもしれないけどアンテナを張っておけばきっといままで当たり前だと思っていたことが楽しさや幸せの種になるかも。そしてそれが前進するための推進力になる。