地獄の出口を求めて

おじさんの地獄生活の記録。某国立大で博士号を目指して研究に従事。しかしギャンブルにハマり多重債務者になり借金を背負っての地獄の日々。地獄からの脱出のために日々思ったことやったことをここに綴りたい。

頭の中の現実と実際の現実

 禁パチ二日目。パチ屋に行かずに済んだ。衝動はあったけどやはり一日目と比べたら軽くなっていた。ただ、今日は衝動に抗うのに精一杯で他のことが何もできなかった。そろそろ研究室に復帰し実験の続きをさっさとやってしまおうと思うが気力が底を尽きて行けず。依存からの離脱の初期に現れる症状の一つに無気力がある。それも理解できる。脳が毎日欲していた大好きなものを脳に与えていないわけだから言ってみれば失恋したような状態に似ている。それは何もやる気にならないわ。明日は金が入る日。スリップしやすい日でもある。乗り越えられることを祈ろう。


 自分は自分が思っているほどヤバイ状態にあるのかそうでないのかよく考えることがある。今はこれだけヤバイ状況に置かれていると思っていても実際は思っていた以上にもっとヤバイ状況だったとかその逆もある。確かに四十目前で金もなくいまだに博士号が修得できず大学院に在籍していることを考えるともう俺の人生は終わったと思う時もある。さらに多重債務の問題もある。今やっている転職活動がたとえうまくいって優良な会社に就職できそれなりの給与を貰えるようになったとしてもそのほとんどが借金の返済に吸収される。残りの人生は借金を返済するための奴隷と化す。それを考えてしまうと生きている理由がほとんどなくなり死んだ方がいいのかよく考える。多重債務者が自殺する話はよくあるけど、その気持ちが痛いほどよくわかる。処方されている睡眠薬の致死量ってどのくらいなのだろうかとか楽に死ねるのかとか気が付いたら考えている自分がいたりする。だからなるべく今は何も考えないようにしている。


 転職エージェントには英語ができ英検一級とTOEIC990点を持っていると伝えるとそれはすごいと驚いていたけどそれほどすごいものなのだろうか。これを持っていることによっていい会社に就職できたりするのであろうか。今までこういう資格が役に立った経験はない。確かに他人にこういう資格を持っていると伝えるとすごいと驚かれるけどその程度のものだ。その先に何か得するようなことがあったという経験は今のところない。でも、もしかしたら自分は思っているほどヤバくないのかもって少しだけ思ったのは確かだ。他の人が持っていないような能力を持っていることはアドバンテージであるが、一人の人間っていうのはアドバンテージばかりではなくディスアドバンテージもあるものでその両方の総合で全体的な能力とかポテンシャルが判断されるものではないのか。だから英語ができるという長所を持っていたとしても人生においていろいろなことに関して有利になるとは限らない。まあ、ないよりはましかな。


 就職できたとしてもちゃんと務まるのかどうかも不安である。うつ病と診断されもう10年近く通院しているけど、当初と比べたら良くなったもののいまだに軽い薬を服薬しているし極端に無気力になる日もある。会社に務めるとなると毎日コンスタントに同じ生活リズムで生活することも求められるわけだし今日は気力がないから出社できないとか通用しないし。今の研究室みたいに好きな時間に行って好きな時間に帰るってわけにもいかないし。将来的には会社に務めることを見越して今のうちから規則正しい生活を構築していこう。自分が一番苦手とすることだけど挑戦してみないと何も始まらない。